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“まさに今”の国際宇宙ステーションを体験できるメタバース JAXAがイベントで日本初披露

JAXAが米Meta主催の「METAVERSE EXPO JAPAN 2022」で、国際宇宙ステーションを体験できるメタバースを日本初公開した。ISSのモデルは現実のISS同じ緯度、経度にあり、現在の状態を追体験できる。

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月27日、米Meta主催のオフラインイベント「METAVERSE EXPO JAPAN 2022」(東京都港区)で、国際宇宙ステーション(ISS)を体験できるメタバース「ISS SPACE WALK in METAVERSE」を日本で初めて公開した。ISSのモデルは現実のISSと同じ緯度、経度にあり、現在の状態を追体験できる。

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JAXAのブース

 今回公開したメタバースではVRヘッドマウントディスプレイでISSの周囲を浮遊する体験ができる。VRコントローラーで前後左右、上下に移動できるが、宇宙飛行を再現するため、ジョイスティックを倒してから実際に移動するまでには少しのラグがある。手を離した後も慣性の法則で進み続けるなど独特な操作感がある。

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メタバースISSを体験する人々 一般的なメタバースと異なり、ジョイスティックを倒せば即座に移動できるわけではない 動きはゆっくりに見えるが、ISS自体が時速2.77万kmで移動するため実際はかなり高速

 ISSの3DモデルはNASAが提供したものをベースにテクスチャなどを調整して作り上げた。

 JAXAの担当者は「宇宙は宇宙飛行士しか知らない世界で、(JAXAで働く)私たちも知っているようで知らないものです。メタバースとして再現することで一般の人々にも宇宙を体験してほしい」としている。

 サービスの提供やマネタイズの予定は未定。制作に協力したバスキュールの朴正義社長によると、メタバースのISSは共創の場としての活用が見込めるという。

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メタバースISSを体験する人々 地面がないメタバース空間で、ちょっとした不安感もある ISSから離れると全体を見渡せるが、宇宙空間にどんどん進んでいってしまう寂しさを感じられる

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