2022年第2四半期のクラウドインフラ、シェア1位はAWS、2位はAzure、3位Google Cloud 上位3社の寡占がさらに強まる
調査会社が2022年第2四半期時点のグローバルにおけるクラウドインフラのシェアを発表。”3大クラウド”の寡占が強まっていることが分かった。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「2022年第2四半期のクラウドインフラ、シェア1位はAWS、2位はAzure、3位Google Cloud。上位3社の寡占がさらに高まる」(2022年8月4日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
2022年第2四半期時点のグローバルにおけるクラウドインフラのシェアをそれぞれ発表しました(Synergy Research Group、Canalys)
シンガポールCanalysの発表によると、クラウドインフラのシェア1位はこれまでと変わらずAWSで31%、2位はMicrosoft Azureで24%、3位がGoogle Cloudで8%。
これを3カ月前の2022年第1四半期のグラフと比較してみると、わずか3カ月でAWSのシェアは33%から31%に下落し、Microsoft Azureは21%から24%に上昇しており、その差が縮まっています。
一方、米Synergy Research Groupの発表によると、2022年第2四半期のクラウドインフラのシェア1位はAWSで34%、2位がMicrosoft Azureで約21%(グラフから読み取った数値)、3位がGoogle Cloudで10%(グラフから読み取った値)となっています。
このグラフの折れ線を読み取る限り、AWSは過去3カ月でややシェアを増やし、Microsoft Azureのシェアはやや下降しているように見え、この点で前述のCanalysの発表とは逆の結果となっています。
ただしSynergy Research GroupとCanalysの両社とも、上位3社以外のクラウドベンダのシェアは下降している点は共通しており、継続的に上位3社による市場の寡占化が進んでいることは明らかなようです。
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