SNSで知り合った女性に誘われ、500万円入金したが……暗号資産トラブルに注意
SNSやマッチングアプリをきっかけとした暗号資産トラブルが目立っているとして、国民生活センターが注意を呼び掛けている。
国民生活センターは8月4日、SNSやマッチングアプリをきっかけとした暗号資産トラブルが目立っているとして、注意を呼び掛けた。具体例として、「SNSで知り合った外国人女性に暗号資産投資を勧誘され、送金したが、出金できなくなった」など、2つの相談事例を挙げている。
1つめは、50代男性の相談だ。「SNSで知り合った外国人女性に誘われ、330万円分の暗号資産を購入。女性の指示に従い、その全額を海外業者のアプリに全額送金した。利益が出たので引き出したいと女性に伝えたところ、税金や保証金を請求され、約170万円を支払った。さらに50万円を払えば、600万円を入金すると言われた。アプリに運営業者情報は書かれていない。女性の連絡先は携帯電話番号と無料通話アプリのIDのみ。どうしたらよいか」という内容だ。
もう1つは、職場の同僚に暗号資産投資を誘われたという20代男性の事例。「AIが判断して暗号資産に投資するシステムの利用を誘われ、セミナーに参加。資金がないと言うと消費者金融で借りるようすすめられ、60万円を借りて同僚に手渡した。最初は60万円が運用で増えている画面をスマホで見られたが、最近ログインできず見られなくなった。同僚に『やめたい。返金してほしい』と伝えると返事が来なくなり、連絡が取れない」という相談だ。
同センターは、暗号資産投資の勧誘をうのみにしないこと、取引する場合は暗号資産交換業の登録業者か確認すること、取引内容やリスクが十分に理解できなければ契約しないこと――などを呼び掛けている。
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