円安でも“3大クラウド”を使い続ける企業は約47% MM総研が調査 過半数が「方針を変更する」と回答
このまま円安が続いても、IaaS/PaaSを活用する企業は“3大クラウド”を使い続けるのか──MM総研がこんな調査結果を発表した。ドル建てのAWS/Azure/GCPを使い続けると答えた企業は全体の46.5%。残る53.5%は「利用方針を変更する」と答えた。
このまま円安が続いても、IaaS/PaaSを活用する企業は“3大クラウド”を使い続けるのか──MM総研は8月24日、こんな調査結果を発表した。現状を維持し、ドル建てのAWS/Azure/GCPを使い続けると答えた企業は全体の46.5%。残る53.5%は「利用方針を変更する」と答えた。
「利用方針を変更する」と答えた企業に、具体的にどんな方針に変更するか複数回答で聞いたところ、最も多いのは「新規のシステム開発に限り3大クラウドを使う」「収益化できるシステム開発に限り3大クラウドを使う」(いずれも32.7%)だった。
以降は3番目が「国内ベンダーのIaaS・PaaSの利用を推進する」(28.3%)、4番目は「3大クラウドのうち、より条件が良いサービスに乗り換える」(27.8%)、5番目は「海外で使うシステムに限り3大クラウドを使う」(23.4%)だった。
他には「国内ベンダーのIaaS・PaaSに乗り換える」(18.0%)、「3大クラウド以外の海外産クラウドに乗り換える」(17.6%)、「円建ての請求代行サービスを使う」(16.1%)などの回答があった。中には「オンプレミス・ホスティングサービスの利用を検討する」(9.8%)や「プライベートクラウドの利用を検討する」(8.8%)といった声もあった。
調査は6月9日から17日にかけてWebで実施。企業の情シス担当者や、IT製品の決裁権者など383人から回答を得た。
関連記事
- 円安でも安くAWSを使う方法 SaaSスタートアップが弾き出した意外な試算
急激に進む円安。その影響は、AWSなどクラウドサービスの利用料金という形でもIT業界に波及している。コスト節約にはどんな工夫が必要か。コストのコントロールに取り組むアンドパッドに聞く。 - 「クラウドの費用がいつの間にか膨大に」の防ぎ方 3大クラウドのコスト管理サービスを比較
いつの間にか利用料がかさみやすいパブリッククラウドのコスト管理機能を把握。“3大クラウド”を対象に、それぞれの特徴を整理する。 - 10倍に膨れたAWS運用費をどう減らす? ユーザー急増のnoteが挑む「コスト削減作戦」の裏側
巣ごもり需要によってユーザーが急増、これに伴い提供基盤であるAWSの運用コストも約10倍になったというnote。膨れ上がったコストの削減に取り組む「SREチーム」に、無駄を削減する具体的な手法を聞く。 - 急なDXでクラウド基盤がスパゲティ化した話 リラクゼーション事業者の苦悩と打開策
業務のデジタル化を急速に進めた結果、データ分析基盤の構成が複雑化し、期待していた通りに使えなくなってしまったリラクゼーション事業者のりらく。データ分析基盤の機能を取り戻すため、同社が進めるクラウド活用とは。 - 身に覚えのない170万円の請求が……AWSの運用管理で起きた“4つのしくじり”
クラウド専業のSIer・アイレットのインフラエンジニアが、運用管理者向けイベント「Cloud Operator Days Tokyo 2020」に登壇。AWSのマネージドサービスで起こした失敗談を語った。高額請求が来たり、予期せぬエラーが出たりといった“しくじり”があったという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.