ニュース
「協力者への誹謗中傷やめて」 AIイラスト生成「mimic」運営元がコメント
AI画像生成サービス「mimic」を巡り、プロジェクトに協力したイラストレーターやマンガ家が誹謗中傷を受けているとして、運営元のラディウス・ファイブがコメントを発表した。
AI技術を活用して、イラストを生成するサービス「mimic」を巡り、プロジェクトに協力したイラストレーターやマンガ家が誹謗中傷を受けているとして、運営元のラディウス・ファイブ(東京都新宿区)がコメントを発表した。
同社によると、同サービスのPRやヒアリングに協力したクリエイターに対し、SNSで批判や誹謗中傷が送られているという。同社は「クリエイターへの批判や誹謗中傷は厳に慎むようお願いします」としている。
同サービスは、自分が書いたイラストをアップロードすると、自分の絵柄にそっくりな画像をAIが生成するというもの。規約では他人の画像のアップロードを禁止しているが、Twitterでは「悪用の危険がある」との声も上がっていた。
ラディウス・ファイブは協力したクリエイターに対し「クリエイター本人が自分の絵をアップロードし、本人が利用する前提で協力をお願いした」とし、不正利用の懸念についてクリエイター側は関知していないとしている。
不正利用の扱いなどについては「運営側の課題」(同社)としており、SNSなどでの意見については「現在協議の上、弊社の見解を作成中」としている。
関連記事
- 進化したAIによる成果物の権利は誰のもの? Midjourneyだけではない、小説、映画、音楽で既にAI生成物は広まっている
言葉から画像を作り出すMidjourneyが話題だが、AIを創作に生かそうという研究開発はあらゆるジャンルで進んでいる。 - イラストレーターの個性を学んで絵を“無限生成”するAIサービス 15枚のイラストから学習
クリエイティブ関連のAIサービスを手掛けるラディウス・ファイブが、AIイラストメーカー「mimic」(ミミック)β版の提供を開始した。同じイラストレーターが描いた15枚程度のイラストをもとに、絵の個性を反映したイラストを無限に生成できるとうたう。 - 画像生成AI「Stable Diffusion」がオープンソース化 商用利用もOK
AIスタートアップ企業の英Stability AIは、画像生成AI「Stable Diffusion」をオープンソース化した。AI技術者向けコミュニティサイト「HuggingFace」でコードやドキュメントを公開した他、同AIを試せるデモサイトなども公開している。 - 「神絵が1分で生成される」 画像生成AI「Midjourney」が話題
人間の指示をもとに画像を生成するAI「Midjourney」がTwitterで話題だ。Discordでイラストのお題を投稿すると画像を出力する仕組み。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.