コラム
記録的な円安でも「iPhone 14」は売れるのか(1/3 ページ)
iPhone 14が発表されたが、今年は円安が直撃している関係もあり、特に高く感じる。では、そんな中でも新iPhoneは売れるのだろうか? アップルはどう考えてるのか? ハンズオンで新製品をチェックしながら、空気感を含めて考えてみた。
今年も新しいiPhoneである「iPhone 14」シリーズが発表された。筆者も渡米し、発表会の取材を行った。
iPhoneはハイエンドなスマホなので高価だ。今年は円安が直撃している関係もあり、特に高く感じる。
では、そんな中でも新iPhoneは売れるのだろうか? アップルはどう考えてるのか? ハンズオンで新製品をチェックしながら、空気感を含めて考えてみた。
数年単位で進化する今のiPhone
「今年のiPhoneは進化の幅が小さいのではないか」
これも毎年聞こえてくる声だ。スマートフォンの用途がある程度定まり、半導体のプロセス進化の速度も遅くなってきた今、昔のような急激な変化は難しい。特にiPhoneは「同じモデルを大量に世界中で売る」ことを1つの軸にしているので、生産が安定しないパーツが使いづらいところがある。だから、Androidに存在する尖ったモデルに比べるとおとなしく感じる部分はあるだろう。
今年は特に、わかりやすいスペック上の進化が「iPhone 14 Pro」シリーズの方に集まったこともあり、「iPhone 14」シリーズが地味に見えることは否めない。
ただ、今のスマホ市場を見た上でアップルの戦略を予測すると、たぶんこういうことなのだろうな……という点は見えてくる。
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