新しくなった「AirPods Pro」を現地で触ってみた “ノイキャン性能2倍”は本当か?(2/2 ページ)
米カリフォルニア州のApple本社で9月7日(現地時間)に開催されたイベントにて発表された、第2世代「AirPods Pro」。短時間だが、実機を試す機会を得られたので、ファーストインプレッションをお伝えしよう。
本当にすごいのは外部音取り込みモード
さらに注目しておきたいのが、外部音取り込みモードだ。
AirPods Proの外部音取り込みモードは、外の音をドライバーを鳴らして耳の中で再現しているのだが、この再現度合いがさらに向上しているのだ。音楽の再生を止めると、耳をフタするようなデバイスを着けていることを忘れるほど自然に外の音が聞こえる。
これは機能をオフにしてみるとよく分かる。オフにすると耳が塞がれている感じがするのだが、外部音取り込みモードにするとAirPods Proが透明化するのだ。トランスペアレンシー(透明)モードとはよく言ったものだ。
さらに、この外部音取り込みモードの時には、85db以上の音は抑制される仕組みになっている。装着していない時と同じように外の音が聞こえるのに、耳に負担がかかるような大音量は抑制されるのだから、できることならずっと装着していたいと思うほどだ。
音質評価はまた後日
音質については、あまり詳しく試せる状態ではなかったので、詳細な部分はご容赦いだきたい。全般には旧モデルと同じ、極めてナチュラルな方向性の音だ。以前より低音がしっかり鳴るように感じたが、視聴した曲のチョイスの問題かもしれない。また、実際に製品を試せる状態になってから、報告したいと思っている。
空間オーディオの効きは以前より強力になっており、音の方向性のみならず、距離感も感じるほどだ(これも、デモで効いた曲のチョイスの問題がないとは言い切れないが)。空間オーディオのパーソナライズを試してみる時間もなかったので、こちらも宿題とさせていただきたい。
買って損のない製品だが、円安はうらめしい
単体でボリュームが調整できるようになったのも素晴らしい。軸の部分を指でなでると音量を上げたり下げたりできるのだが、タッチセンサー部分が小さいのに確実に動作する。例えば、髪の毛が当たっただけで音量が変化したら困るが、そういう違和感はまったくなかった。指での操作を機械学習で習得し、人間が指で触った場合のみ動作するようになっているのだそうだ。とても自然に音量が操作できるので、これも実際に使うのを楽しみにしてただきたい機能だ。
いずれの機能も素晴らしく、買って後悔しない商品だ。249ドルという価格は非常に安価だといえる。しかし、日本円で3万9800円(税込)といわれると確かにつらい。購入したら紛失しないように大切に使いたいところだが、その紛失を防止する機能も強化されている。これは別の記事でお伝えする予定だ。
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