M1チップじゃないiPad Proでも「ステージマネージャ」が使えるように
米Appleが公開した「iPadOS 16 beta 10」において、M1チップを搭載したiPadに限定されていた「ステージマネージャ」機能を、A12X Bionic以降のチップを搭載したiPad Proにも開放していると米Engadgetが伝えている。
米Appleが公開した「iPadOS 16 beta 10」(20B5056e)において、M1チップを搭載したiPad Air(第5世代)、12.9インチiPad Pro(第5世代)、11インチiPad Pro(第3世代)に限定されていた「ステージマネージャ」機能を、A12X Bionic以降のチップを搭載したiPad Proにも開放していると米Engadgetが伝えている。
ステージマネージャは、複数のアプリを使いやすくするマルチウィンドウ機能。外部ディスプレイを接続して「拡張ディスプレイ」として扱うこともできる。ただし、外部ディスプレイは最初のiPadOS 16ではサポートされず、今年末に行われるソフトウェアアップデートでサポートするとAppleは説明しているようだ。
なお、A12X Bionicチップ、A12Z Bionicチップ搭載のiPad Proは、内蔵ディスプレイでステージマネージャを使うことができるものの、外部ディスプレイのサポートは含まないという。
Appleは「私たちは、iPadのディスプレイと独立した外部ディスプレイの両方で、オーバーラップしてサイズ変更可能なウィンドウでマルチタスクを行う全く新しい方法として、ステージマネージャを導入し、同時に画面上で最大8つのライブアプリケーションを実行できるようにしました。このマルチディスプレイ対応の実現は、M1ベースのiPadのフルパワーがあってこそ可能なことです」と説明。
一方で「iPad Pro第3世代、第4世代をお持ちのお客様からは、iPadでステージマネージャを体験したいという強いご要望をいただいています。これを受けて、私たちのチームは、これらのシステム向けに、iPadの画面上に最大4つのライブアプリを同時にサポートするシングル画面バージョンを提供する方法を見つけるべく、懸命に取り組んできました」と声明を出している。
Engadgetは、iPadコミュニティの中で、ステージマネージャに関して外部ディスプレイと一緒に使用した場合の問題についてかなり声を上げている人がいることを考えると、Appleがこの問題に取り組み続けるために時間を割いていることは理にかなっているとしている。
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