限定色だったHHKBの「雪」が定番モデル化 いったい何が変わったのか 実機を先行レビュー(3/3 ページ)
エンジニアや執筆を仕事にするプロフェッショナルたちから愛されるキーボードに「Happy Hacking Keyboard」(HHKB)というシリーズがある。その最新モデル「HHKB Professional HYBRID Type-S」に、ミニマリストから愛される「雪」が新定番色として設定された。
使い勝手はこれまでの「Type-S」と同じ
今回は、新色の追加ということで、性能、機能自体は従来の製品と変わらない。
USB-Cケーブルで直接接続して使用することもできるし、Bluetooth接続で利用することもできる。4台までのデバイスをペアリングでき、筆者はそれぞれに、MacBook Pro、iPad Pro、iPad miniを割り当てて使ってる。裏面のディップスイッチも「コマンドキーとOptionキーの入れ替え」など、自分の定番セッティングに変えることもできる。
ペアリングは独自のボタンなどが用意されておらず、デバイスの切り替えも「Fn」+「Ctrl」+「1〜4の数字キー」を組み合わせて行う。初めての人にとっては少しハードルが高い感じがするかもしれないが、特別なキーを触れずにキーボード自体から入力できるので、慣れると便利だ。
キートップは、シリンドルスカルプチャー配列という、段ごとに傾きの違う配列で、手を大きく動かさなくても全てのキーを打ちやすくできている。キースストロークは深いが、静電容量無接点方式が採用されているので、キーを底突きするまで深く入力しなくても、軽やかにタッチタイプしていくだけで文章(もしくはコード)が紡がれていく。
カチカチと入力感のあるメカニカルキーボードを好む人もいるが、全てのキーが滑らかに反応するスムーズな入力感という意味では、HHKBの静電容量無接点方式の方が数段快適に感じる。何より、大量の文章(もしくはコード)を書き続けても苦痛ではないどころか、それが快楽に変わってしまうのだ。
ただし、最近のノートPCに搭載されているストロークの浅いキーボードに慣れた人が使うと、最初は戸惑うかもしれない。1カ月ほどすれば手がなじんできて、HHKB特有の入力感を味わえるはずだ。
【修正履歴:2022年10月26日午後7時 初出時、限定モデルの日本語配列のキートップに「かな」表記が印字されているとしておりましたが、限定モデル含め「かな」表記がなかったため、該当箇所を修正しました】
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