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個人情報漏えいの報告が前年比3倍に 22年上半期、脆弱性の放置で被害拡大
個人情報保護委員会が、2022年度上半期に報告された個人情報漏えい事案が1587件に上ったと発表した。前年同期比で約3倍に相当し、特に不正アクセスによるものや、医療機関での情報紛失などが多かった。
個人情報保護委員会は11月9日、2022年度上半期に報告された個人情報漏えい事案が1587件に上ったと発表した。前年同期比で約3倍に相当し、特に不正アクセスによるものや、医療機関での情報紛失や処方箋などの誤交付による情報漏えいが多かったという。
不正アクセスは、VPN機器やWebサイトの脆弱性を悪用した攻撃が確認された。脆弱性を放置した場合などに、データベースを不正に操作するSQLインジェクション攻撃や不正アクセスを受けたケースや、マルウェア「Emotet」に感染したケースがあった。
医療機関では、処方箋や入院計画書、診断書、お薬手帳といった書類などの誤交付、誤返却、紛失などが見られた。
個人情報保護委員会は、「個人情報保護法ガイドラインに定められている組織的・人的・技術的安全管理措置などを講ずることが必要」と呼び掛けた。
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