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スパコン「富岳」、世界2位を維持 性能ランキングは6連覇
スーパーコンピュータに性能を競う世界ランキング「TOP500」において、理化学研究所と富士通が開発した「富岳」が、「HPCG」部門で6期連続の世界1位を獲得した。
スーパーコンピュータに性能を競う世界ランキング「TOP500」が11月15日に発表され、理化学研究所と富士通が開発した「富岳」が、「HPCG」部門で6期連続の世界1位を獲得した。
アプリケーション処理速度のランキングであるHPCG部門における富岳のスコアは16.00PFLOPS(ペタフロップス)。2位の米「Frontier」は14.05PFLOPSだった。2021年11月の時点では2位に5倍以上の差をつけていた富岳だが、新しいスーパーコンピュータの登場などによりその差が縮まってきた。
演算速度のランキングであるTOP500は2位を維持した。性能は442.01PFLOPSで、1位のFrontier(1102PFLOPS)の約40%。富岳はTOP500でも21年11月まで1位だったが、22年5月以降は2位に転落している。
理研と富士通は「(今回の結果は)引き続き富岳の世界最高の性能を示すものであり、Society 5.0においてHPCインフラの役割を富岳が十分に発揮できることを実証するもの」と評価している。
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