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SNS「Mastodon」に再注目 Twitter情勢不安で 使い方や雰囲気を解説(3/3 ページ)

Twitter社の買収に伴い、Twitterの今後が不安視される中、SNS「Mastodon」が再注目されている。本記事ではMastodonの基本的な使い方や雰囲気について解説する。

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Mastodonは安泰なのか?

 MastodonはTwitterに似ていることから、Twitterで問題が起きたときに逃げ込む場所として使われることもある。しかし、そういうユーザーがMastodonに定着するかというと微妙だ。

 これはMastodonのせいというわけではないかもしれない。新しいSNSを始めるというのはそもそもハードルが高い。知っている人もおらず、誰をフォローすればいいのかも分からず、何を投稿するべきかもいまいち分からない。これはTwitterアカウントを初めて開設したときにも感じたことではないだろうか。人間関係をゼロから構築するのはなかなか骨が折れる。

 MastodonがTwitterの代わりになるかも微妙だ。文化や機能が若干違うためTwitterそのままの使い心地にはならない。違うSNSである以上はそれが当然で、MastodonにTwitterを求めるのが間違っているともいえる。

 そもそも、MastodonがTwitterより安定しているかというとそれも違う。Twitterを運営しているのはグローバルな大企業だが、インスタンスを運営しているのは日本の一企業だったり、一個人だったりする。運営資金が管理者のポケットマネーということもあり得る。個人運営のインスタンスの場合は特に、内部で起きたトラブルに対応するリソースがない場合もある。

 実際、これまでもさまざまなインスタンスが立ち上がっては消えている。ドワンゴが作ったインスタンス「friends.nico」は17年4月にオープンし、19年4月に終了した。今あるインスタンスも、mstdn.jpは運営負担の大きさから一時終了しかけ、Pawooは19年11月に運営を移管するなど、Twitterほどの安定感があるかというと疑問が残る。

 MastodonはMastodonというSNSとして、Twitterとは別に楽しんでほしい。

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