コラム
「逆だったかもしれねェ」なデータベース恐怖体験 「本当にあったIT怖い話2022」大賞発表(2/3 ページ)
1年間の脅威や“ヒヤリハット”を忘れず、気を引き締める催しとして、ITmedia NEWS編集部が開催した「本当にあったIT怖い話大賞2022」。読者の皆さまから身の毛もよだつエピソードが集まったので、最も気が引き締まったものを大賞として発表します。
「テスト環境と本番環境の設定ファイルが逆だった」話
大賞は、ハンドルネーム「のい」さんが投稿したデータベースに関するトラブルの話。アンケートは“5W1H”(のうち、分かるもの)と詳細を説明いただく形でしたので、以下で投稿を紹介します。
- どこで:とある自治体
- 何が:データベースの設定ファイル
詳細:
テスト環境と本番環境の設定ファイルが逆だった。SQLを本番実行前にテスト環境で試す予定がいきなり本番環境で実行してしまった。昼休みだったのでアクセスがほとんど無く、SQLも問題なかったので助かったが、影響があったら大問題だった。
サーバ更新時に設定ファイルも正しい環境にしたので、もうこのような問題は発生しないが、旧サーバを構築した担当者からの情報がなかったので発生した事案。
引継ぎに起因するこのトラブル。まさにヒヤリハットな事例です。今回は影響がなかったとのことですが、記者も読んでいてぞわっとしました。恐ろしい。
2022年はUSBメモリの紛失をはじめ自治体のインシデントが目立ったので、大事になったときの想像がしやすかったこと、ありえた被害の範囲などから大賞となりました。
ちなみに、応募いただいたエピソードの中には、他にもヒヤっとした話が複数ありました。例えば、ITmedia NEWSでもたびたび取り上げ、注目を浴びた「クラウドサービスのコスト」に関する話題や、ケアレスミスによるトラブルなど。せっかくですので、一部をご紹介します。
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