「いらっしゃいませ」のつもりが「来るな」に Google翻訳の誤訳が招いた悲劇、店側の対応を聞く
Google翻訳の誤訳で、韓国料理店が被害を受けているというツイートが話題になっている。「いらっしゃいませ」を韓国語に翻訳し、のれんなどに記載したところ「오지 마라」(来るな)と誤訳が載ってしまい、客を拒んでいるような状態になってしまっている。
Google翻訳の誤訳で、韓国料理店が困ったことになっているとTwitterで話題になっている。「いらっしゃいませ」を韓国語に翻訳し、のれんなどに記載したところ実際は「오지 마라」(来るな)という言葉で、まるで客を拒んでいるような状態になってしまっている。
影響を受けている店舗は複数ある。編集部でもGoogle翻訳で「いらっしゃいませ」を韓国語にしてみたところ、「오지 마라」と出力されることを確認した。逆に「오지 마라」を日本語に訳すと正しく「来ないでください」と訳される。
これについて、問題を指摘された韓国料理店「ハンサム」を運営する一家ダイニングプロジェクト(千葉県市川市)に尋ねたところ「看板デザインの際に、Google翻訳を利用しておりましたが、その翻訳結果の誤りに気付けませんでした」と回答した。
嫌韓の意図があるわけではなく、もともとは「いらっしゃいませ」を翻訳したものだという。
同社は指摘を受け、応急措置としてのれんにテープを貼って問題の箇所を隠している。1月中には改修工事を行う予定という。指摘に対しては「お客さまに不快感を与えてしまいかねない状態であったことを反省するとともに、今後は店舗デザインにおける翻訳について、同様のことが起きないように、外部専門業者に依頼するなど、慎重に対応してまいります」としている。
機械翻訳による誤訳はGoogle翻訳に限らず発生する。翻訳後に元の言語に再翻訳する、別の翻訳機で同じ文章を訳す、単語を分割して意味を確認するなどで、対象の言語の知識がなくても問題発生をある程度防止できる。機械翻訳は業務効率化に使うものとして、看板やWebサイト、広告などの翻訳は専門家に依頼するなどの使い分けも考えられる。
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