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加湿器、あえて〇を選ぶと節電に:節電テック(2/2 ページ)
今回のトピックは「加湿器選び」。乾燥する冬には欠かせないという方も多いと思います。でも節電を念頭に製品選びをする場合はどこに着目したら良いのでしょう。
ダイニチ工業は、あえて適用畳数より大きいサイズのものを選ぶことを勧めています。理由は、加湿のスピードが速いことに加え、加湿能力の高い製品を「エコモード」で利用したほうが同じ加湿量で消費電力が抑えられるケースがあるからです。
例えばマンションのリビングに加湿器を置く場合、広さが14畳であれば500mL/hの加湿能力を持つハイブリッド型加湿器「HD-RXT522-T」(プレハブ洋室14畳、木造和室8.5畳まで)が適用畳数ぴったりです。これを「標準モード」で動かした時、加湿能力は500mL/hで消費電力は163Wです。
一方、あえて大きな960mL/hの機種「HD-LX1022-W」(プレハブ洋室27畳、木造和室16畳まで)を導入してエコモードで動かした場合、加湿量は600mL/h、消費電力は23W。加湿量は増えているのに電力消費は7分の1です。
1日8時間使うと1カ月の電気代の差は約1041円(31円/kWhで算出)。もちろん購入時の製品価格は上がりますし、筐体が大きく場所をとるといったデメリットもありますが、加湿器選びの参考になりそうです。
連載:節電テック
節電に関するテクノロジーとテクニックをデータを添えて紹介する連載。クイズ形式になったり、内容がアナログになったりもします。
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