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DAZNまた値上げでJリーグ観戦が高価な趣味に? ファジアーノ岡山サポーターの漫画家が思うことサダタローのゆるっとマンガ劇場(1/5 ページ)

ネットでスポーツを楽しめるストリーミングサービスの大手の1つである「DAZN」(ダゾーン)が、2月14日からの視聴料金の値上げを発表しました。ボクがDAZNに加入している大きな目的はサッカーのJリーグを視聴することなので、正直かなり割高感が強いです。

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 ネットでスポーツを楽しめるストリーミングサービスの大手の1つである「DAZN」(ダゾーン)が、2月14日からの視聴料金の値上げを発表しました。月額3700円になりますが、これは2022年の2月に月額1925円から3000円に価格改定した時に続き、2度目の大きな値上げとなります。


DAZNで配信しているスポーツ一覧

 DAZNの魅力の1つが豊富なコンテンツ。サッカーをはじめ野球、バスケットボール、ボクシングや総合格闘技、モータースポーツなど幅広いジャンルのスポーツを中継しており、そういった意味では3700円の月額は妥当といえなくもないと思いますが、ボクがDAZNに加入している大きな目的はサッカーのJリーグを視聴することなので、正直かなり割高感が強いです。

 さらにサッカー好きの目線で話をすると、DAZNはイングランド プレミアリーグやヨーロッパチャンピオンズリーグなどの放映権をこの数年で失っており、コンテンツの量はともかく質は相当下がっていると思います。

 一度目の値上げから少ししてプレミアリーグの放映権が取れない可能性を発表したり、今回の値上げの直前にJリーグの各クラブから発売されている年間視聴パスの販売を停止したりと、傍目には少しケチ臭い動きが目に付いて、個人的にはDAZNの値上げ戦略に良い印象はありません。

 今回の値上げ発表時の「前回の値上げでは解約者が思ったより少なかった」「収益化に向けプレミアムコンテンツに相応しい価格を」といった説明も、ボクには「コアなファンからなら高いお金をとってもいい」と考えているように感じます。

 一方でJリーグのファンという立場からすると、10年で2100億円という大型契約を結んでくれたDAZNに対して感謝の念があるのも事実です。DAZNが支払った放映権料のおかげでJリーグと各クラブは相当助けられていると思います。

 J2やJ3といったマイナーなコンテンツが観戦できているのもDAZNのおかげですし、そういった意味ではJリーグの発展に大きく貢献してくれているであろうDAZNですが、独占契約を結んだことで一部の試合を除き基本的にはDAZN以外でJリーグの観戦ができなくなっているという問題もあります。ただでさえ観戦の環境が限定されているのに、DAZNの視聴料金が上がることでさらにJリーグを観られない人が増えるのではないかという不安をボクは感じています。

 時代が変わり、スポーツビジネスも変化している中でのDAZNの値上げには理解できる部分もありますが、昔のように家族みんなで気楽にスポーツ観戦できるような環境がまた生まれてほしいなぁ……と懐古厨のオジサンであるボクは思うのでした。

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