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電気代、東電は関電の〇割増し節電テック(2/2 ページ)

今回のトピックは前回に続き「電気代の地域格差」です。値上げを発表した東京電力と、その予定がない関西電力では現状どのくらい差があるのでしょうか。

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 まず値上げ前の料金(1月想定)です。「標準的なご家庭」としている「従量電灯B」プラン(関西電力は従量電灯A)の30A、月間使用量260kWh、口座振替割引きありという条件で比較しました。すると東京電力は9126円、関西電力は7497円。やはり約18%、2割近い差があります。

 値上げ後になると東電は1万1737円になりますので、その差は約36%、3〜4割に広がります。燃料調整費はそれぞれの1月の数字で、東電は5.13円/kWh、関電は2.24円/kWhでした。

 関電は前回の九電よりも少し安いですが、一部報道にあるような“7割増し”とまではいきませんでした。比較したプランが異なるのかもしれません。

 関電が東電よりも安いのは、やはり稼働している原子力発電所があり、高騰しているLNG(液化天然ガス)といった火力発電の燃料を使う量が少ないためとみられます。関西電力によると同社が供給している電力内訳は火力50%、原子力36%、水力14%となっています(21年度末時点)。

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