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日本レコード協会、音楽違法アップローダーの発信者情報開示請求がほぼ完了 19人に平均40万円の賠償金
日本レコード協会は、GMOインターネットグループのファイル共有ソフト「BitTorrent」を使って音楽ファイルを違法アップロードしているユーザーがいるとして発信者情報の開示を求めていた件で、東京地方裁判所が開示を命じる判決を下したと発表した。
日本レコード協会は2月20日、ファイル共有ソフト「BitTorrent」を使って音楽ファイルを違法アップロードしているユーザーについて、東京地方裁判所がプロバイダーであるGMOインターネットグループに対し発信者情報の開示を命じる判決を下したと発表した。
同協会の会員企業は2022年、音楽ファイルの違法アップローダーとみられる35件のIPアドレスについて、プロバイダー13社に対し発信者情報の開示を求めた。そのうち8社から25件は任意で情報開示があったが、応じなかった5社に対しては訴訟を起こしていた。今回の判決で、対象となったIPアドレスのうち、ログが残っていなかった4件を除く全てが開示されることになった。
会員企業は発信者情報を基に違法アップローダーへ「今後著作権侵害をしない旨の誓約」と「損害賠償金の支払い」を求める交渉を進めている。20日までに19人の違法アップローダーと合意を取り付けた。損害賠償金は平均約40万円という。
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