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運転席に誰もいない 「ロボタクシー」に公道で乗ってみたら想像以上に快適だった話シリコンバレーから見た風景(2/4 ページ)

念願かなってサンフランシスコでロボタクシーに初めて乗車することができました。GMを親会社に持つCruiseのサービスです。今回は実際に乗車した時の様子をレポートしたいと思います。

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呼び出し方は「Uber」など配車アプリと同じ

 アプリの準備も完了したので、サンフランシスコまで出掛けて乗車してみることにしました。時刻は夜10時26分。サービス提供エリア内でアプリを確認すると、近くにCruiseの車両が4台走行していることが分かりました。早速、目的地を指定して、配車をリクエストします。

 所要時間12分ほどの移動距離ですが、料金は約10ドル。参考までにUberの料金を調べてみると約13ドルとなっていて、Cruiseの方が安くなっていました。配車サービスの料金は時間や需要で変動するうえ、Cruiseも暫定的な料金設定の可能性があるので、比較するのは時期尚早かもしれません。


Cruiseのアプリで目的地を指定し、配車をリクエストする

 アプリに表示された通り6分後には、Cruiseのセルフドライビングカーがやって来て、目の前に停車しました。もちろん運転席にはドライバーはいません。

 現在Cruiseが使っている車両はGM傘下のシボレーが販売しているBoltです。小型のEVとして人気のある車種で、これに自動運転に必要なセンサー類が取り付けられています。Cruiseの各車両には名前が付いていて、私の初乗車となった車両は「Garuda」。いかつい見た目の車両ですが、名前が付いていると親しみを感じます。


CruiseのGarudaが目の前にやってきた。初乗車の記念すべき瞬間

 さて、ロボタクシーにはどうやって乗車するのでしょうか? アメリカのタクシーでは乗客が手動でドアを開けます。UberやLyftの場合、ドアを開けるとドライバーが名前を確認してきますが、ロボタクシーだと他人が勝手にドアを開けて乗り込んでしまう可能性があります。

 ここで活躍するのがアプリです。乗客がアプリを使って後部座席のドアをアンロックする仕様になっていました。車両が到着後5分以内にアンロックしないと、乗客が姿を現さなかったと判断して去っていくようです。カウントダウンが始まりました。


車両が到着すると、アプリを使ってドアをアンロックする

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