ニュース
動画編集アプリ「Final Cut Pro」海賊版にマルウェア発見 勝手に仮想通貨を採掘
米Jamfは、macOS用動画編集アプリ「Final Cut Pro」の海賊版にマルウェアが含まれていることが分かったと発表した。アプリを実行するとバックグラウンドで仮想通貨を採掘するという。
米Apple製品向けの情報セキュリティ製品を開発する米Jamfは2月23日(米国時間)、macOS用動画編集アプリ「Final Cut Pro」の海賊版にマルウェアが含まれていることが分かったと発表した。アプリを実行するとバックグラウンドで仮想通貨を採掘するという。
Final Cut Proの海賊版を実行すると、マイニングツール「XMRig」が秘密裏に実行される。XMRigはもともとマルウェアではないが、オープンソースソフトウェアであることから、サイバー犯罪者により悪用されるケースも多い。
Jamfによると、macOSを狙い撃つマルウェア攻撃はこれまで、広告収入を狙う「アドウェア」が主流だったという。近年はArmベースの「Apple Silicon」をプロセッサとするデバイスが登場したことで、大きな処理能力が必要な仮想通貨採掘用マルウェアを侵入させる対象として人気になっているとしている。
関連記事
- Microsoft、Azureなどでの無断仮想通貨マイニングを禁止
MicrosoftはAzureを含むオンラインサービス共通ライセンス条項を更新し、事前承認のない暗号通貨マイニングを禁止した。AWSやGoogle Cloudは2018年から禁止している。 - 最古の仮想通貨取引所、Krakenが日本から2度目の撤退 「1月末までに出金を」
世界各国で仮想通貨取引所を運営するKrakenは12月28日、「クラーケン・ジャパン」として提供していた日本での事業を停止すると発表した。2023年1月31日に廃業する。 - ChatGPTは舎弟気質? 「高圧的な命令でマルウェア作成など悪用可能」との指摘 犯罪目的の利用に懸念
多彩さと便利さで話題に事欠かない対話型AIの「ChatGPT」だが、マルウェアの作成やフィッシング詐欺といった犯罪目的で利用される恐れもあると、米国のサイバーセキュリティ企業が警鐘を鳴らしている。 - 警察庁かたる偽SMS 「マルウェア検出」と嘘の表示、偽アプリ「警察庁セキュリティ無料版」DLさせる
警察庁をかたる偽SMSが出回っているとして注意を呼び掛けた。国税庁を装うフィッシングサイトや、「警察庁セキュリティ無料版」と称する偽アプリのインストールさせるサイトに誘導される。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.