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「りんな」提供元、ChatGPTの技術を製品開発に活用へ 「Azure OpenAI Service」導入
rinnaが大規模自然言語処理モデル「GPT-3」などをクラウドサービス「Microsoft Azure」上で利用できる「Azure OpenAI Service」を導入。既存技術と組み合わせ、製品開発に活用するという。
日本マイクロソフト発ベンチャーのrinnaは3月9日、大規模自然言語処理モデル「GPT-3」などをクラウドサービス「Microsoft Azure」上で利用できる「Azure OpenAI Service」を導入すると発表した。既存技術と組み合わせ、製品開発に活用するという。
rinnaはチャットbot事業や、AIを活用するキャラクター開発の支援などを手掛けている。「rinnaの生成型AIによる自由対話技術のノウハウを生かしながらAzure OpenAI Serviceの技術を組み合わせることにより自由対話やQAbot(質問対応するチャットbot)の返答内容の精度向上や会話分析の速度・精度の向上を目指す」(rinna)
Azure OpenAI ServiceはAzureからOpenAIが運営するGPT-3やChatGPTなどのAPIにアクセスできるサービス。2021年の発表以降、招待制での提供だったが、23年1月に一般提供が始まった。
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広く使われているGPT3やChatGPTといったいわゆる「Transformer(トランスフォーマー)」というモデルは、パラメータ数が多く、しかも計算量が膨大であるため、利用料金が高い上に動作が遅いと言う問題がある。Hyenaの特徴は、まずGPTに比べて計算量が圧倒的に少ないことだ。
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