参議院は3月15日午前の本会議で、女子48党(旧NHK党)の参院議員・ガーシー(本名:東谷義和)氏の議員資格を喪失させる「除名」処分を可決した。
ドバイに拠点を置くガーシー氏は、2022年7月の初当選から一度も帰国せず、国会に出席しなかった。国会議員の除名は戦後3人目。国会欠席を理由とした除名は初という。
ガーシー氏は、芸能人などの不祥事を動画で暴露する“暴露系YouTuberとして知名度を上げ、選挙活動もネット上で展開。NHK党から比例代表で出馬し、約28万7000票を得て初当選した。
当選から一度も帰国せず、国会にも出席しなかった。参院は出席を求めていたが、ガーシー氏は「海外で政治活動をするという公約を掲げて当選した」などとし、出席を拒否し続けた。
参院の懲罰委員会は2023年2月、ガーシー氏に「議場での陳謝」を求める懲罰処分を決めたが、ガーシー氏は登院を拒否。参院は3月15日、最も重い懲罰処分である除名を、賛成235・反対1(女子48党)で可決した。
ガーシー氏をめぐっては、YouTubeで著名人を中傷したなどとして、名誉毀損などの疑いで警察が捜査を進めているといわれている。
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