速報
NASA、有人月面着陸「アルテミスIII」計画の宇宙服を初披露
NASAは有人月面着陸計画「アルテミスIII」の船外活動用宇宙服のプロトタイプを披露した。デザインはApplt TV+の「For All Mankind」の衣装デザインを担当したデザイナー。月面着陸は2025年実行の予定だ。
米航空宇宙局(NASA)は3月15日(現地時間)、有人月面着陸プロジェクト「アルテミスIII」で採用する船外活動用宇宙服のプロトタイプを初披露した。
宇宙服をデザインしたのは、NASAが2022年9月に採用を発表した米Axiom Space。「Exploration Extravehicular Mobility Unit」(xEMU)と名付けられたこの宇宙服は、新技術で柔軟性を高め、月面の極度な高温から宇宙飛行士を保護するという。従来の宇宙服よりも特に下半身の柔軟性を上げたため、しゃがんだり月面から物を拾ったりしやすくなるとしている。
宇宙服は、熱を反射することで高温から宇宙飛行士を守るため、白である必要がある。披露されたxEMUは白くないが、これは「スーツ独自のデザインを隠すための展示用カバー」とAxiomは説明した。
デザインは、Apple TV+のSFコンテンツ「For All Mankind」の衣装デザインを手掛けたエスター・マーキス氏。
NASAは2025年に月の南極付近に有人宇宙船を着陸させる計画だ。初の女性、初の有色人種を含む宇宙飛行士を月面に着陸させ、長期的な月探査と科学的発見を推進する。月面に人が降り立つのは約50年ぶりになる見込みだ。
関連記事
- NASA、「アルテミス計画」の有人月着陸船開発でSpaceXのみを選定
NASAが、アポロ計画以来になる有人月着陸プロジェクト「アルテミス計画」の月着陸船開発を、イーロン・マスク氏のSpaceXに発注すると発表した。契約総額は28.9億ドル。2人の宇宙飛行士が「Starship」で月に降り立つ。 - JAXA、13年ぶりの宇宙飛行士の募集を12月から開始 月面での活躍も想定
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、新たな宇宙飛行士の候補者を募集に向けて、募集要項などを発表。採用人数は若干名で、応募資格は3年以上の実務経験と、視力などの条件を定めており、学歴や専門分野は問わない。 - JAXAが13年ぶりに宇宙飛行士を募集 日本人初、月面着陸の可能性も
萩生田光一文部科学相がNASA(米国宇宙航空局)の月探査「アルテミス計画」への参加を念頭に、新たに日本人宇宙飛行士を募集する方針を明らかにした。JAXAが2021年秋頃をめどに、若干名を募集する。 - イーロン・マスク氏、NASAに納品予定の宇宙服を初披露
SpaceXのイーロン・マスクCEOが、“モックアップではない”宇宙服の画像をInstagramで初披露した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.