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米連邦政府、AIタスクフォース立ち上げへ
米国土安全保障省(DHS)は、AIの脅威から国を守るためのAIタスクフォースを立ち上げると発表した。マヨルカス長官は、AIが脅威の状況を変化させたため、対抗するためのツールを強化する必要があると語った。
米国土安全保障省(DHS)は4月21日(現地時間)、米連邦政府が国を保護するためにAIをどのように活用できるかを調査するためのタスクフォースを設立すると発表した。
アレハンドロ・マヨルカス長官は「AIが脅威の状況を劇的に変化させた。これらの脅威に立ち向かうために、われわれの所有するツールを増強する必要がある」と語った。
DHSはAI活用の取り組み例として、児童の性的虐待の被害者と加害者を見つけるシステムへの導入や、合成オピオイド「フェンタニル」取り締まりなどを挙げた。
「われわれは、祖国を守るためにAIを責任を持って活用することを主導する」とし、「この変革技術の悪意ある使用に対して」防衛すると語った。「偏見や差別などの影響を退けるためにAI活用が厳密に審査され、サービス提供に際して明確に説明できるようにする」という。
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