「ナントカGPT」の改称相次ぐ OpenAIのガイドライン公開で
米OpenAIが、同社のAPIを利用する製品について「◯◯GPT」という表現を使わないよう求めるガイドラインを公開。これにより、各社が相次いでサービス名を変更している。
大規模言語モデル「GPT-4」やチャットAI「ChatGPT」の登場以後、「○○GPT」の名を冠するサービスが続々と登場している。しかし米OpenAIが4月24日(現地時間)、同社のAPIを利用する製品について「◯◯GPT」という表現を使わないよう求めるガイドラインを公開。これにより、各社が相次いでサービス名を変更している。
例えばAIチャットbotなどを提供するギブリー(東京都渋谷区)は、行政機関専用のChatGPT環境を提供するサービス「行政GPT」を「行政GAI Powered by GPT-4」に改称。採用支援を手掛けるグラム(東京都渋谷区)は「採用GPT」というサービスの名前を「採用GAI」に、AI開発企業のHEROZは「GPT-based Knowledge System」というサービス名を「HEROZ Knowledge System built with ChatGPT」に変更した。
OpenAIはガイドライン内で、APIを利用した製品について「◯◯GPT」「GPT-4搭載の◯◯」「ChatGPT搭載の◯◯」といった表現は使わず、「Powered by GPT-4」や「Built with GPT-4」などと表現するよう求めている。OpenAIのモデルを指すときはGPT-3、GPT-4、ChatGPT、DALL・Eを使い、Ada、Babbage、Curie、Davinci、GPT-3.5-turboなどのエンジン名を避けるよう呼び掛けている。
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