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楽天モバイル、au回線のローミングエリア拡大 縮小計画から一転、財務負担抑制へ
楽天モバイルがauローミングエリアを拡大。「財務負担を限定しつつ、迅速・効率的に接続性の向上を図る」
楽天モバイルは5月11日、KDDI(au)のローミングエリアを拡大すると発表した。ローミングエリアは順次縮小する計画だったが一転、東京23区など大都市圏の繁華街でローミングを新たに開始する他、ローミング期限も延長する。
基地局整備への投資で、親会社・楽天グループの財務が圧迫されている。ローミングを活用することで「財務負担を限定しつつ、迅速・効率的に接続性の向上を図る」という。
楽天モバイルとKDDIが4月に結んだ新たな協定に則り、6月から新たに、東京23区・名古屋市・大阪市を含む都市部の一部繁華街のエリアがローミング対象になる。地下鉄や地下街、屋内施設など一部のインドアエリアも引き続きローミング提供する。
また、KDDIとのローミング期限は2026年3月末までの予定だったが、同9月末までに延長する。
KDDIは「他社との設備共用を推進することで、4G設備の有効利用を図ると共に5Gネットワークの構築を推進する」としている。
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