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神戸市、チャットAI活用規定を条例に追加 個人情報・機密の入力を禁止
兵庫県神戸市が「神戸市情報通信技術を活用した行政の推進等に関する条例」を改正し、市職員に対してChatGPTなどのチャットAIに機密情報を入力しないよう規定する項目を追加した。
兵庫県神戸市は5月24日、「神戸市情報通信技術を活用した行政の推進等に関する条例」を改正し、市職員に対してChatGPTなどのチャットAIに機密情報を入力しないよう規定する項目を追加した。
同条例は市の機関における手続きでのIT活用について定めたもの。市は「新技術に対して行政運営に必要な事項を定めるため」として、同条例に「第2条の2」として以下の内容を追加した。
本市の機関等の職員は、職務上知り得た情報のうち、神戸市情報公開条例第10条各号に掲げるものを含む指令を、次の各号に掲げるものに対して与えてはならない。ただし、安全性が確認されたものとして市長が別に定める場合を除く。(1)AIチャットbot(2)その他前号に類するもの
神戸市情報公開条例第10条に掲げられている情報は、個人情報や機密情報などのこと。
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