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日本人ならすぐ吹ける? イタリアからやってきた電子リコーダー「ルナティカ」に挑戦分かりにくいけれど面白いモノたち(1/5 ページ)

イタリアのARTinoiseが開発した、電子リコーダー的な楽器ガジェット「lunatica」が日本上陸。手にして驚くのは、普通のリコーダーのようなサイズと軽さ、そして電源なしでアコースティック楽器としても演奏できてしまうことだ。

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 イタリアのARTinoise(アルティノイズ)が開発した、電子リコーダー的な楽器ガジェット「re.corder」が、日本ではコルグが正規の代理店となって「lunatica(ルナティカ)」という製品名で発売された。


「lunatica」は3万7400円。ボディカラーは、写真のレッドの他、ブルー、ホワイト、ブラックがある。日本での販売はコルグが担当

 日本では「リコーダー」という言葉が、一般的な縦笛の名称として浸透しているため、日本マーケットでの名称を公募。製品の多彩な機能によって、多面的な性格を見せることが月の満ち欠けに似ていること、また、イタリア語で気まぐれを表す「lunatica」の語感も可愛いという理由で応募された名称を採用したそうだ。

 実際に手にしてみて驚くのは、そのガジェット感のなさというか、ほとんど普通のソプラノリコーダーのようなサイズと軽さ、そして、電源なしで普通にアコースティック楽器として演奏できてしまうこと。そして、ソプラノリコーダーなんて数十年ぶりに吹くにも関わらず、意外に運指を覚えていることにも驚いた。

 考えてみれば、学校教育できちんと楽曲の演奏ができるレベルで演奏方法を習う楽器は、ソプラノリコーダーくらいしかなかったような気がする。ハーモニカも鍵盤ハーモニカも、なんとなく入り口で終わってしまうのだけど、リコーダーは単音楽器だということもあってか、基礎は叩き込まれていたのかもしれない。半音とか、オクターブとかも吹ける自分に驚いた。


このコントローラー部分以外は、ただのリコーダーと構造は同じ。ただし、各ホールにはタッチセンサーが用意され、マウスピースにはリップセンサー、内部にはブレスセンサーがある。一般的な学習用の樹脂製ソプラノリコーダーの重量は約100g、この製品は120gと、ほとんどリコーダーと同じ程度の重さに収まっている

 しかし、これは電子楽器としてものすごく大きなアドバンテージだろう。音階のある楽器の最初のハードルである、ドレミファソラシド、つまりスケールを多くの人が既に知っているのだ。

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