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LoRA販売も目指すAI作品投稿サイト、運営元が謝罪 「権利保護の体制が不十分だった」

クリエイター支援業のシアンが、同社のAI生成作品投稿サイト「petapi」について「クリエイターや絵師の皆さまの権利を保護する体制が不十分だった」として謝罪した。

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 クリエイター支援業のシアン(東京都渋谷区)は6月5日、同社が2日に公開したAI生成作品投稿サイト「petapi」について「クリエイターや絵師の皆さまの権利を保護する体制が不十分だった」として謝罪した。

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6月2日のリリース

 petapiは生成AIなどを活用して作ったイラストなどを投稿・販売できるサービス。将来的には追加学習でAIの生成結果をコントロールする「LoRAモデル」も販売できるようにするとしていたが、多くのクリエイターから権利侵害を懸念する声が寄せられたという。

 LoRAを巡っては、第三者が特定のイラストレーターの作品を無断で学習してLoRAを作り、絵柄を再現することもできるため、クリエイターからは反発の声もある。

 シアンは「著作権者が自身の作品をLoRA化すること、承認されたAIクリエイターがそれを活用ことを前提とすれば、クリエイターの皆さまの権利を保護できると考えていたが、十分な告知ができていなかった」とし、「配慮が足りなかった」と謝罪した。

 今後はLoRA作成に使った画像の権利を確認できる仕組み、権利者が承認したLoRAが使われた作品が売れた場合に権利者にも利益を還元する仕組み、LoRAの盗用を管理できる仕組みなどを開発していくとしている。具体的な方法は後日改めて発表する。

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