「15インチ MacBook Air」の実物を触ってきた “薄くて大画面”はシンプルに魅力的(2/2 ページ)
ウワサされていたMacBook Airの15インチモデルが登場した。実際にカタチになってみると、これがなんとも手ごろな、多くの人に勧める魅力的なモデルに仕上がっていた。
少し残念なポート数(と外部ディスプレイの枚数)
ただし、そのままサイズアップしているだけなのを象徴している部分もある。それがポート数だ。15インチもMagSafe3と、Thunderboltポート×2、ヘッドフォンジャックだけが用意される。
それで必要十分といえばそうなのだが、USB-AやSDカードスロット、HDMIポートが欲しいという人は、別途アダプターを用意しなければならない。
大きい、薄い、軽い、安いということを指標にしているモデルなので、拡張性はアダプターに頼るしかないということは理解しておきたい。
もうひとつ注意しなければならないのが、外部接続ディスプレイは1台のみのサポートになるということだ。これは(Pro、Maxなどと違う)M2のチップセットの制約なので、仕方のないところ。
ハイエンドじゃない大画面
製品としては、13インチの上位モデルであるはずなのに、大きなディスプレイを装備しつつも、コンシュマー向けというプロモーションがされているのが興味深い。iPhoneでいえば「iPhone 14」と「iPhone 14 Plus」の関係に近い。
コンシューマー向けのため、iPhoneとの連携機能がアピールされているのは、iPhoneを使ってるけれど、Macは使っていない……という点に売っていきたいからだろう。納得のプロモーションだ。
実際に目にすると、大きなディスプレイと軽いボディが非常に魅力的なモデルだ。性能は13インチと同等で、拡張性も限られているということだけは知っておきたいが、そもそも今のM2チップでも十分に高性能なので、多くの人はこれでまったく困らないと思う。
たくさん売れて人気を博し、ユーザーにも愛される製品になると思う。
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