Apple、「Vision Pro」アプリ開発向け「visionOS SDK」リリース 東京にラボ開設へ
Appleは空間コンピュータ用ヘッドセット「Vision Pro」向けアプリ開発のための「visionOS SDK」をリリースした。7月には東京を含む幾つかの都市に開発者ラボを開設する。開発向けVision Pro申請も開始する。
米Appleは6月21日(現地時間)、WWDCで発表した初のMRヘッドセット「Apple Vision Pro」のアプリ開発者向けツールキットをリリースした。Apple Developer Program登録開発者は、「visionOS SDK」やXcode、Reality Composer Proなどを専用サイトから入手できる。
Appleは発表文で、これらのツールで開発者は「Vision Proの無限のキャンバスを最大限に活用し、デジタルコンテンツと物理世界をシームレスに融合させた新たな体験を可能にする、新たな空間コンピューティングアプリを開発できる」としている。
Vision Pro向けアプリ開発には、Xcode、SwiftUI、RealityKit、ARKit、TestFlightなど、開発者がAppleの他のOS向けアプリ開発で使い慣れたツールを使える。
登録開発者は7月、Vision Pro本体を含む開発者キットを申請できるようになる。
Appleはまた、7月に東京、クパチーノ、ロンドン、ミュンヘン、上海、シンガポールに開発者ラボを開設する。ラボではVision Proでアプリをテストし、エンジニアのサポートを受けることもできる。
7月には、米Unityのオーサリングツールで構築したアプリやゲームを、Apple Vision Proに移植できるようになる。
Appleが「初の空間コンピュータ」と呼ぶVision Proの発売は2024年初めで、価格は3499ドル。発売までにサードパーティアプリが豊富に揃うかどうかは重要だ。
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