Amazonプライムデーに便乗したフィッシング詐欺に注意 6月の検知数は前月比16倍
米Amazon.comが開催中の会員向けセール「プライムデー」に便乗したフィッシング詐欺が増えているとして、セキュリティ企業が注意喚起。「Amazon Prime」に関するフィッシングメールはすでに増加傾向にあり、6月の検知数は5月の約16倍だったという。
イスラエルのセキュリティ企業、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの日本法人は7月11日、米Amazon.comが同日に始めた毎年恒例の会員向けセール「Amazon Prime Day」(プライムデー)に便乗したフィッシング詐欺が増えているとして注意喚起した。Amazonの会員制サービス「Amazon Prime」に関するフィッシングメールはすでに増加傾向にあり、6月の検知数は5月の約16倍だったという。
中にはAmazonが日本向けに提供しているサービス(Amazon.co.jp)のユーザーを標的にしたメールもあった。6月には「Amazon」を含むドメインが新たに約1500個作成されたことも確認。このうち9割超が悪意があるか、悪意のある可能性があるものだったという。
例えば、Amazon Primeのサービス利用を継続するにはIDやパスワードの再入力が必要として偽サイトに誘導し、会員情報を窃取しようとする詐欺を確認した。他にもAmazon Primeの料金支払いに使っているクレジットカードの情報を入力させようとするケースがあったとしている。
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズによれば、プライムデーの前後は毎年フィッシング詐欺が増えるという。2021年6月の開催時には、フィッシングメールが21年5月比で1.86倍に増加。22年は、セール直前の7月第1週時点で、1日当たりの平均検知数が6月の1.37倍に増えていたという。
同社はプライムデーで買い物を検討する人に対し、メールが来たときは本文などにある「Amazon.com」のつづりに注意したり、急いで個人情報を入力させようとするメールに警戒したりするよう呼び掛けている。
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