「DaVinci Resolve 18.5」正式リリース テキストで動画編集、自動文字起こしなど新機能どっさり
Blackmagic Designは、動画編集ソフト「DaVinci Resolve 18.5」を正式にリリースした。当初は4月に発表されたソフトで、先行してβ版を提供。新機能のフィードバックなどをユーザーから集めていた。価格は4万2980円だが、一部機能を制限した無料版も用意する。
Blackmagic Designは7月21日、同社の動画編集ソフト「DaVinci Resolve 18.5」を正式にリリースした。当初は4月に発表されたソフトで、先行してβ版を提供。新機能のフィードバックなどをユーザーから集めていた。価格は4万2980円だが、一部機能を制限した無料版も用意する。
18.5では、150種類以上の機能がアップグレードされ、同社のAIエンジン「DaVinci Neural Engine」を使った複数の機能を追加。音声から自動で文字起こしする字幕機能や、生成したテキストをもとにした編集機能(いずれも有料のStudio版のみ)を実装した。
クラウド連携機能も強化。「Blackmagic Cloud Presentatons」は、リモートで複数人との共同作業を支援する「Blackmagic Cloud」に追加された新機能。複数のユーザーが作成中のプロジェクトを再生し、コメントを残したり、ライブチャットすることができる。コメントはタイムラインにマーカーとして表示されるので、素早く対応できる。
その他、3つの新しいカットページメニュー、タイムラインごとのカラーマネジメント、バーチャル高原を追加できる新しいResolveFXリライト、Fairlightでのオーディオトラックのグループ化、AIを使ったオーディオの分類(Studio版のみ)なども追加されている。Fusionにもワークフローなどで新機能が追加されている。
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