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禁止なのにファックス利用、しかも宛先を間違えマイナンバー1件漏えい 沖縄労働局
沖縄労働局が、無関係な人物に個人情報を送るミスがあったと発表した。個人情報をやりとりする手段として禁止されているはずのファックスを利用。しかも相手に教えるファックス番号を間違えた結果、無関係な人物に個人情報が渡ったという。
厚生労働省傘下の沖縄労働局は7月27日、無関係な人物に個人情報を送るミスがあったと発表した。個人情報をやりとりするとき、職員が禁止されているはずのファックスを利用。しかも相手に教えるファックス番号を間違えた結果、無関係な人物の手にマイナンバーや氏名などの情報が渡ったという。
漏えいしたのは、1人分の氏名、生年月日、健康保険・厚生年金保険資格の喪失年月日、基礎年金番号、マイナンバー。一連の情報は、すでにファックスを受け取った人物の手によって破棄されたという。
漏えいがあったのは14日。沖縄労働局の職員が、労働保険事務組合の担当者に対し、メールかファックスで書類を送信するよう依頼したところ、組合の担当者からファックスの番号を聞かれたという。沖縄労働局ではファックスを禁止しているが、職員は利用を許可。ファックスの番号を教えた。
組合の担当者は、教えられた番号宛てにファックスで書類を送った。しかしファックスの番号は誤っており、無関係な人物に書類内の情報が漏えいしたという。事態は18日、ファックスを受け取った人物の連絡で判明した。
沖縄労働局は労働保険事務組合や、情報が漏えいした人物に謝罪したという。今後は、ファックスの利用禁止を徹底することで再発防止を目指す。
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