バービー“原爆騒動”巡り米ワーナー本社が謝罪コメント 米メディアの取材に「心から謝罪する」
映画「バービー」の公式SNSアカウントによる騒動を巡り、米ワーナー本社が謝罪。米国メディアを通してコメントを出した。
映画「バービー」の米国公式X(Twitter)アカウントが、原爆とキャラクターを合わせて描いたファンアートに、ハートマークなどの絵文字付きで返信していた件を巡り、米エンターテインメントメディアのDEADLINE.comは7月31日(現地時間)、米Warner Brosグループから謝罪のコメントを受け取ったと発表した。
Warner Brosグループは同メディアの取材に対し「ワーナーブラザーズは、最近のソーシャルメディアにおける無神経な反応を残念に思っている。スタジオとして心から謝罪する」と答えたという。8月1日(日本時間)午後4時の時点では、Warner Brosグループの公式SNSアカウントや公式サイトに謝罪コメントらしき文言はない。ただし批判を集めた投稿のいくつかはすでに削除されている。
バービーを巡っては、原爆やキノコ雲とキャラクターを合わせて描いたファンアートに対し、海外公式Xアカウントがハートマークの絵文字つきで「忘れられない夏になりそう」などと返信。他にもバービーの髪をキノコ雲のように加工した画像に「ケン(バービーのボーイフレンド)はスタイリストだね」と返信するなどしていた。
一連の投稿に対し、日本のユーザーからは「ファンが盛り上がっているだけならまだしも、公式が便乗するのはいけない」「気になってた映画だったのに失望した」と批判の声が続出。ワーナー・ブラザーズ・ジャパンが運営する日本公式Xアカウントは「配慮に欠けた一連の反応について、不快な思いをされた方々には、お詫び申し上げます」と謝罪していた。
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