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テスラ「Model 3」のオーディオ性能を音響エンジニアがガチ評価 ハイレゾ音源は効果なし?走るガジェット「Tesla」に乗ってます(5/6 ページ)

「祝Apple Music on Tesla」ということで、Apple Musicアプリの使用感に加え、Model 3に標準搭載されているオーディオについて、音楽制作者としての考察を交えながらマニアックに語ります。同時に、Model 3車内に録音機材を持ち込んでの周波数の計測実験も行ったのでその結果も報告します。

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仕事場の音を空気録音してみた

 両者のグラフから周波数分析という面では両者に差異がないことが可視化されています。ならば、音源の制作者として満足のいく音質で再生される、仕事場のオーディオシステムの音を空気録音したらどうなるのでしょうか。

 次の図は、仕事場のFOSTEXとGENELECのスピーカーで再生した際の周波数特性です。FOSTEXは25.9KHz、GENELECは22.4KHzまで出ていることがわかります。


上がFOSTEX、下がGENELECの計測結果。それぞれのスピーカーの周波数特性の上限は、FOSTEXが40KHz、GENELECが25kHzまでの帯域をカバー

 Model 3のシステムと比較して、仕事場の方が約4〜7KHz分高い周波数まで再生されていることがわかります。この約4〜7KHzの差分がハイレゾ音源の再現性に関係するのかどうかは、今回のようなアマチュアレベルの測定ではわかりませんし、筆者にもそれを論じるだけの音響学のスキルはありません。

 とは言うものの、音源の制作当事者として自分の耳に自信を持っているだけに、冒頭でも述べたように、Model 3のシステムはハイレゾの再生能力という点で、課題があるという事実が可視化されたと捉えていいのではないでしょうか。

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