WordPressから「100年プラン」登場 データ・ドメインを1世紀にわたって保護 約550万円
ブログウェア「WordPress」を使ったWebサイトのホスティングサービスを提供する米Automatticが、「100-Year Plan」(100年プラン)を発表した。100年にわたってドメインとデータを保護するもので、価格は3万8000ドル(31日時点で約554万円)の1回払いで利用できるとしている。
ブログウェア「WordPress」を使ったWebサイトのホスティングサービスを提供する米Automatticは8月25日(現地時間)、新プラン「100-Year Plan」(100年プラン)を発表した。
100年にわたってドメインとデータを保護する、「デジタルプレゼンスに、究極のセキュリティと長寿命を求めるユーザーのために設計された特別なプラン」としている。価格は3万8000ドル(31日時点で約554万円)の1回払いで利用できるとしている。
標準のドメイン登録は10年間維持されるが、100年プランは文字通り1世紀にわたってドメインを保護するという。データは、地理的に分散したデータセンター間でコンテンツを複数バックアップし、サイトが公開されている場合は自動的にInternet Archiveに送信。オプションでロックモードも提供する。
ホスティングは、無制限の帯域幅、クラス最高のスピード、強力なセキュリティが1つのパッケージにバンドルされているという。複数世代にわたって維持できるよう、例えば新生児にサイトを贈る場合でも、所有権のスムーズな譲渡を同社が支援するとしている。24時間365日のフルサポートも提供する。
同社は想定ユーザーとして、ストーリー/写真/音声/ビデオなどのデジタル資産を後世に残したいと考えている家族、会社の過去/現在/未来を守り、文書化したいと考えている創業者、テクノロジーの未来がもたらすあらゆる変化に適応できる、安定かつ柔軟でカスタマイズされたオンラインホームを求める個人などとしている。
同社CEOのマット・マレンウェッグ氏は、「新生児にWeb上のドメインと生涯の住まいという特別な贈り物を与えることでも、自分のWebサイトやストーリーを後世に伝えるためであっても、この計画が、人々や他の企業が(Webサイトの)長期的な構築について考える機会になればと思います」と述べている。
【訂正:9月4日午後6時00分 初出時、米Automatticを「WordPress」の提供企業と記載しておりましたが、正しくはWordPressを使ったホスティングサービスを提供する企業とのことで、表記を修正しました】
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