マイナカードで「チケット不正転売」防止 デジ庁、音楽フェスで実証実験へ 酒類販売も
デジタル庁が、エンターテインメント領域でのマイナンバー利活用に関して実証実験を行うと発表した。マイナンバーカードで本人確認することで、プレミアム会員向けなど特設エリアの利用対象者を識別したり、酒類提供時の年齢確認、チケット不正転売の抑止が可能かを検証するとしている。
デジタル庁が、エンターテインメント領域でのマイナンバー利活用に関して実証実験を行うと発表した。マイナンバーカードで本人確認することで、プレミアム会員向けなど特設エリアの利用対象者を識別したり、酒類提供時の年齢確認、チケット不正転売の抑止が可能かを検証するとしている。
実験は、複数の事業者と共同で実施する。特設エリアへの入場活用についてはぴあ、酒類提供時の年齢確認はぴあとドリームインキュベータと行う。「PIA MUSIC COMPLEX 2023」「Surf in MUSIC in 北泉」などで実施予定という。また、チケット不正転売抑制については契約候補者と調整中としている。
チケットの転売対策については、体調不良や急な予定変更など、やむを得ない事情でチケットを第三者に転売するための公式2次流通サイトを整備。1次流通チケットと2次流通チケットを目視で判別できるようにし、転売時に出品者と購入者の本人確認をマイナンバーカードで実施。当日の会場も2次流通チケットを別レーンで案内し、入場時にマイナンバーカードによる本人確認を実施する。
これにより、1人1枚しかチケットを転売できないとしており、偽名や複数アカウントを使っての複数枚購入による転売を防止できるとする。また、転売チケットでの入場時にマイナンバーカードによる本人確認を実施することで、正規購入者以外の入場を禁止することが可能になるとしている。
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