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“誰でも使えるアドビ”こと「Adobe Express」に生成AIがやってきた プロならどう使う?小寺信良の「プロフェッショナル×DX」(5/5 ページ)

8月16日、AdobeはかねてよりWebアプリとして公開してきた「Adobe Express」の最新版を公開した。β版として公開している独自のAI「Adobe Firefly」を搭載し、「AIファーストのオールインワンコンテンツ制作アプリ」とうたっている。

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PDFもいじれてしまう

 PDFの中身をいじれるツールとしては、Adobe Acrobat Proが定番であろう。個人向けプランは月額1980円、法人向けグループライセンス版となると月額2200円と、なかなか高価である。

 だがAdobe Expressの今回のバージョンでは、ドキュメント機能としてPDFがいじれるようになった。現在は期間限定で無料で利用できる。できる事は、画像のPDF変換、ファイル結合、ページの整理(順番入れ替えや回転)などのほか、中身の編集もできるようになっている。Powered by Adobe Acrobatとの表示があるので、編集機能はAdobe Acrobatに準ずるようだ。

 試しにAdobe ExpressのプレスリリースをPDF化して読み込ませてみたが、テキスト編集などもちゃんとできる。一方プロテクトがかかったPDFファイルは編集できないなど、ちゃんとPDFの作法どうりの動作である。


PDFの編集までできるようになった

 ロードできるファイルは100MBまでだが、ページ数としては99ページ以下に限るようだ。報告書やマニュアルなど、ページ数の多いものは編集できない。

 現時点では無料だが、有料化されても月額1078円なので、Adobe Acrobat ProやStandardよりも安いという事になる。

 Adobe Expressは、現時点ではAI機能がβ版なので無料版でも使えるが、正式ローンチした際には有料版のみになるかもしれない。しかしAI機能のみならず、月額1000円ちょっとで使えるAdobe関係の「何でもツール」という立ち位置になっているので、グラフィックス関連の人なら有料版でも損はなさそうだ。

 デスクトップアプリとは違って、使い勝手や機能構成の面で割と手戻りが多い感じもあるが、機能自体は難しい事をやっているわけではないので、プロ系のソフトが使える人なら難しくはないはずだ。おおっぴらに使ってますと公言できないかもしれないが、実はコッソリ使っている系のツールとして流行るかもしれない。

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