ブラウザ版「Photoshop」、「Chromebook Plus」で使えるように 生成AI機能もバッチリ
米Adobeが正式提供を始めたばかりの「Adobe Photoshop Web版」が、米Googleの「Chromebook Plus」に対応した。Plusは、ハードウェア要件を引き上げ、AI機能なども実行できるスペックを備えたChromebookを指す。
米Adobeが正式提供を始めたばかりの“ブラウザ版Photoshop”こと「Adobe Photoshop Web版」が、米Googleが10月2日(現地時間)に発表した「Chromebook Plus」に対応した。あわせて、Chromebook Plusを含む全てのChromebookでも「Adobe Express」が利用できるようになった。
Chromebook Plusは「Chrome OS」を搭載したノートPCの新カテゴリ。ハードウェア要件を引き上げ、AI機能なども実行できるスペックを備えたChromebookに名付けられる。米HPや中国Lenovo、台湾Acer、台湾ASUSなどが販売を予定しており、価格は399ドルから。米国では8日から販売を開始するが、日本を含むアジアでの年内発売の予定はない(ただしAcerなどは日本語サイトを公開している)。
Photoshop Webは、インストールなしにブラウザ上でPhotoshopの機能が利用できるもの。デスクトップ版と機能は同一ではないものの、β版のリリース以降、よく使われる機能の大半をWeb版に搭載したという。Adobeの生成AI「Firefly」を活用した「生成塗りつぶし」と「生成拡張」も搭載。画像の切れている部分を生成AIで補完したり、オブジェクトの追加・削除などがブラウザ上で行える。
また、幅広いユーザー層に向けたオールインワンのデザインツール「Adobe Express」もChromebook Plusを含む、全てのChromebookに対応した。こちらもFireflyを活用した機能が利用可能だ。
Adobe Expressは無料で利用可能(有料のプレミアムプランもある)。Photoshop Web版は無料版の提供はないものの、Photoshopを含む全てのCreative Cloud有料プランに加入していれば利用できる。なお、Chromebook Plusユーザーであれば、Photoshop Web版とAdobe Expressプレミアムプランの3カ月無料トライアルが付属する。
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