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生成AIの「フェイク画像」も見分けられる? 「コンテンツクレデンシャル」を実際に試して見えた“死角”:小寺信良の「プロフェッショナル×DX」(3/5 ページ)
生成AIの登場で、画像・写真の世界は大きな転換期を迎えた。その一方で、真実に見せかけた画像や写真、すなわちフェイク画像による社会的混乱が問題視されるようになった。1500社以上が加盟する「CAI」は、データの由来を保証するための立ち上げられた組織だが、実際にどのように動くのか、機能が実装された「Photoshop」で試してみた。
書き出しを行なうには、Photoshopの環境設定で「コンテンツ認証情報(Beta)」の「ドキュメント設定」と「書き出し形式オプション」を設定する必要がある。画像に情報を書き込む場合は、ネットでよく使用されるJPGとPNGに限られる。ただニュースサイトでは最近WebPを採用するところも多く、こちらの対応も望まれるところだ。
「書き出し形式…」のところでも情報の書き出しがコントロールできるので、一応そこも確認しておく。現時点では非常にチェックするところが多い。
この状態でJPEGで書き出しした画像が、以下のものだ。
データは入っているが、画像的には何も違いはない。透かしのロゴなどが入るわけでもない。この画像をCAIのVerifyサイトで「新しいファイルを確認」のページにドラッグ&ドロップすると、この画像の来歴が確認できる。
制作元として筆者の名前とソーシャルメディアのアカウントが付けられている。また制作ツールとしてPhotoshopの名前と、大まかにどんな加工をしたのかが表示される。
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