TVer、ユーザーの同意ない項目を外部提供したと謝罪 iOSアプリのバグ、45万端末に影響
TVerは、iOSアプリの一部で、ユーザーの意思に反し、生年月や郵便番号などのデータを誤って外部の広告企業などに提供していたと発表した。
TVerは10月26日、iOSアプリの一部で、ユーザーの意思に反し、生年月や郵便番号などのデータを誤って外部の広告企業などに提供していたと発表した。
4月3日以降にリリースしたアプリに、最新のプライバシーポリシーに同意すると、それ以前にユーザーがオプトアウトしていたデータ管理項目がすべてオプトアウトされないよう書き換わるバグが含まれていたことが原因。
不具合の影響を受けた端末総数は約45万。うち、TVer IDとひもづき、個人情報に該当すると同社が定義しているものは約8.9万件。
オプトアウトされていたのに外部に提供したのは、生年月、郵便番号、性別、端末識別子、視聴エピソード識別子、視聴時間、デバイス種別 (iOS、Android、FireTVなど)、広告視聴時間など。
氏名やメールアドレスなど個人を識別する情報は含まれていないが、「TVer ID(登録にメールアドレスや生年月日が必要)にひもづくデータは個人情報として扱っているため、対象データのうちTVer IDを保有しているユーザーのものは個人情報に該当する」と説明している。
データの提供先は、放送局や広告会社、調査会社、広告配信事業を行う会社など同社のパートナー企業。
発覚の経緯はこうだ。10月10日にプライバシーポリシーを改定し、ユーザーがアプリを立ち上げたタイミングで再同意を取得したが、iOSアプリでのみデータ提供の拒否数が減少していることを検知。調査したところ、不具合が判明した。10月26日に修正版アプリをリリースするとともに、不具合が発生前のオプトアウト状態に戻す作業を行った。
対象となるTVer IDユーザーには、登録メールアドレスに順次、謝罪と告知を送った。オプトアウトの対象のデータは、TVerからパートナー企業への提供を停止するためのシステム変更を、順次行っている。
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