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テレビ北海道、お天気キャスターにデジタルヒューマン起用 視聴者と「不気味の谷」について考える
テレビ北海道は16日、AI技術を活用したデジタルヒューマンを情報番組のアナウンサーに起用する実証実験を行うと発表した。
テレビ北海道は11月16日、AI技術を活用したデジタルヒューマンを情報番組のアナウンサーに起用する実証実験を行うと発表した。AI技術の研究開発やコンサルティングを手掛けるニュウジア(東京都中央区)の技術を採用した。
毎週土曜日に放送している情報番組「スイッチン!」のお天気コーナーでデジタルヒューマン「iina(いいな)」が最新の天気予報を読み上げる。テレビ北海道は「今後、他の番組への起用、拡大も検討する」としている。
初回放送は11月18日の午前11時にスタート。iinaは番組MCの箕輪直人さんとも会話し、「人間を模したAIの課題『不気味の谷』を超えられるか、視聴者と一緒に考える」という。
不気味の谷とは、ロボットやCGで作られた人間を本物の人間に似せようとすると、ある段階で人が強い不快感を抱く現象のこと。1970年にロボット工学者の森政弘さんが提唱し、技術の進歩に伴ってたびたび話題になった。
デジタルヒューマンは、CGやAIを駆使して実際の人間と見分けがつかないレベルで見た目や動作を再現する架空の人物、あるいはその技術を指す。ニュウジアは9月から観光ガイドやモデルといった用途に向けてデジタルヒューマン導入サービスを提供。「不気味の谷モデルではなく自然体の人間に見える技術」をアピールしている。
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