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「偽セキュリティ警告体験サイト」IPAが公開 サポート詐欺に注意喚起
IPAが、サポート詐欺の手口が体験できるWebサイトを公開した。サポート詐欺に関する相談件数が増えており、注意喚起のために作成したという。
情報処理推進機構(IPA)は12月19日、偽の警告によってPCがコンピュータウイルスに感染したかのように見せかけ、対策が必要として不審なソフトをインストールさせたり、金銭を要求したりする「サポート詐欺」が体験できるWebサイトを公開した。サポート詐欺に関する相談件数が増えており、注意喚起のために作成したという。
体験用のサイトはPCでのみ閲覧可能。ビープ音と同時に「このPCへのアクセスは、セキュリティ上の理由からブロックされています」とするウィンドウや、偽の連絡先を次々表示する。全画面表示になっているため「閉じる」ボタンが存在しないなど、閲覧者を焦らせる手口を再現している。
IPAは偽の警告画面が表示された場合でも、記載の連絡先に電話したり、チャット画面に情報を入力する必要はなく、全画面表示を解除したり、PCを再起動したりして画面を閉じるよう呼び掛けている。
IPAによれば、サポート詐欺の相談は2015年からあるが、件数は増加しており、23年10月には過去最高の月間519件まで増加したという。「画面を閉じることができずに電話をかけてしまい被害に遭う人が多くなっている。そのため、偽のセキュリティ警告画面を疑似的に表示して、画面を閉じる操作を練習するための体験サイトを作成した。閉じ方を体験してもらい、被害の未然防止につなげてほしい」(IPA)
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