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Google、Bardなどの生成AIトレーニングに貢献した下請けAppenを突然解約
機械学習用のデータ準備・管理の支援を手掛ける豪Appenは、重要顧客のGoogleから突然契約終了を通告されたと証券取引所への提出文書で明らかにした。
機械学習用のデータ準備・管理の支援を手掛ける豪Appenは1月22日(現地時間)、豪証券取引所(ASX)への提出文書(PDF)で、重要顧客である米Googleから20日に突然契約終了を通告されたと発表した。
Googleは米The Vergeに対し、この決定は「ベンダー業務を可能な限り効率化するために、Alphabet全体のサプライヤーとの関係を評価・調整する継続的な取り組みの一環」で、移行を可能な限りスムーズにするためにAppenと協力していると語った。
Appenは、提出文書によると、「AIライフサイクルのデータにおける世界市場リーダー」として、人間によるモデル評価やデータ調達を複数のAI関連企業から受託しているという。170カ国以上に擁する100万人を超える請負業者がAI支援のデータアノテーションプラットフォームを使ってAIシステムの立ち上げを支援している。
Googleとの具体的な契約内容については記されていないが、BardやSGEなどに使われているLLMのトレーニングに携わっていたとみられる。2023年度のGoogleからの収益は8280万ドルだった。
AppenのWebサイトによると、同社はMicrosoft、NVIDIA、Amazonとも提携しているという。
Googleは1月、数百人の従業員に影響するリストラを行うと報じられた。
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