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Windows、Mac、ChromeOS 仕事PCで本当に使えるOSはどれ?(2/3 ページ)

Windows 10のサポート終了が、2025年10月14日に迫るーー。期限ギリギリで慌てないよう、そろそろ自社でも社用PCのOS更新や機材のリプレイスについて考えなければ、と検討を始めた方も多いのではないだろうか。

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各OSの最新バージョンをおさらい

 では、各OSの現行の最新バージョンについて、概要を把握しておこう。

 まず、メジャーといえばWindowsになるが、最新は「Windows 11」になる。現在の最新版は「23H2」と呼ばれるもの。Windowsにはメジャーアップデートと、細かく更新する「OS build」に分かれており、例えば、1月24日には、 「OS build 22631」がリリースされているといった具合だ。


<画像02>Windows 11では、「設定」から「システム」→「バージョン情報」を選択すると、「Windowsの仕様」の欄でOSビルド等を確認できる

 バージョン 23H2でポイントとなる特徴は決して少なくないが、中でもOS標準機能として生成AIを活用した「Copilot in Windows」を搭載したことは特筆すべき変化だろう。Windows内にチャットAIを組み込んだもので、質問や何か作業を指示するだけでソフトウェアの起動・操作から情報の要約といったことまでできるようになっている。Copilotとはもともと「副操縦士」を指すもので、ユーザーを機長、AIを副操縦士として、PCを効率的に“操縦”していくものとなる。

 続いてmacOSだが、最新バージョンは「macOS Sonoma 14.3」。愛称としての「カリフォルニア州の地名」に加え、ナンバリングを添える形で、表記される。毎年新バージョンが出ており、整数部分が年1回のメジャーアップデートのナンバリング(例:13→14)を、少数点以下はマイナーアップデートのナンバリング(例:14.2→14.3)を表している。

 「macOS Sonoma 14」の新機能も多様だが、例としては、デスクトップにウィジェットを配置できるようになっていたり、ブラウザの「Safari」で履歴やクッキーなどを公私で分離できる「プロフィール」機能を備えたり――といった点を抑えておきたい。


<画像03>macOS 14では、メニューバーにある「アップルメニュー(リンゴのマーク)」から「このMacについて」を選択。表示されたウィンドウでmacOSのバージョンが確認できる

 そして、ChromeOSのバージョンは、シンプルにナンバリングで表記される。例えば、23年11月20日には「Chrome 120」がリリースされている。ただし、実際にOSバージョンを確認する画面では、120.x.xxxx.xxのように、OSバージョンの数値に続くようにピリオドを挟んで数字が並び、細かいバージョンである「チャンネル」も表される。

 ChromeOSは細かく更新される傾向があるので、機能変更についてトピックを追いづらい側面もあるが、最近ではWebアプリとクラウドをローカル環境と差異なく使えるような新機能が複数リリースされており、セキュリティやAndroidデバイスとの連携も強化している。将来の話になるが、Googleも力を入れる生成AIの恩恵を、ChromeOSが受けられるようになるのも近いだろう。

 もし、より細かい機能に関心がある場合は、「Chrome Enterprise and Educationヘルプ」に一覧が記載されているので参照してみてほしい。

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