「Apple Vision Pro」をiFixitがさっそく解剖 EyeSightのしくみを探る
Appleが2月2日に発売した空間コンピューティングヘッドセット「Apple Vision Pro」を、iFixitがさっそく分解し、レポートを公開した。第1弾では外から目が見えるような機能「EyeSight」のしくみを探っている。
米Appleが2月2日に米国で発売した空間コンピューティングヘッドセット「Apple Vision Pro」を、米iFixitがさっそく分解し、翌3日にレポートの第1弾を公開した。
3499ドル(約50万円)からのこの高価なデバイスの分解に当たり、iFixitは壊したくないと願っていたが、壊してしまったという。
それでも、EyeSightディスプレイやセンサーアレイ、R1チップなどの「Appleがこの製品に詰め込んだすべての新技術を見る価値があることは分かっていた」としている。レポート第1弾では、主にEyeSightの仕組みについて、X線写真や顕微鏡写真を交えて解説している。
EyeSightは、Vision Proを装着している人の目の仮想映像を前面に表示する機能。ゴーグルが透き通って本当の目が見えているかのように、ディスプレイに目の3D動画が表示される。
自然な目を表示するために、Vision Proにはレンチキュラーレンズが用いられている。iFixitによると、外側のOLEDパネルの上にレンチキュラーレンズ層があり、「visionOSは複数の顔画像をレンダリングし、それらをスライスして別々の角度からの映像を左右の目に表示している」という。このレンチキュラー層の前に、さらに別のプラスチックレンズの層があり、これが目の映像を拡大している。
iFixitはR1チップなどについても解説している。また、内部ディスプレイやセンサーアレイなどについては別途レポートする予定だ。
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