次期「Windows Server 2025」、無停止でOSアップデートを実現する「ホットパッチ機能」を全エディションで提供
米Microsoftは、次期Windows Serverとなる「Windows Server 2025」で、OSや実行中のワークロードを停止することなく自動的にOSのアップデートを行える「ホットパッチ機能」を、全エディションで提供することを明らかにした。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「マイクロソフト、次期「Windows Server 2025」で無停止でOSアップデートを実現する「ホットパッチ機能」を全エディションで提供。Azure Arc経由での月額サービスの見通し」(2024年2月7日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Microsoftは、次期Windows Serverとなる「Windows Server 2025」で、OSや実行中のワークロードを停止することなく自動的にOSのアップデートを行える「ホットパッチ機能」を、全エディションで提供することを明らかにしています。
これまでこの機能はWindows Serverの一部のエディションでのみ提供されていました。
ホットパッチ機能が次期Windows Serverで提供されることは、2023年11月に開催された同社のイベント「Microsoft Ignite 2023」のセッション「What’s New in Windows Server v.Next」で紹介されていました。
上記はそのセッションで示されたスライドです。
説明によると、ホットパッチ機能はWindows ServerのStandard版でもDatacenter Edtionでも利用可能。さらに、物理サーバ上で稼働していても、VMwareなどの仮想環境で稼働していても、Microsoft Azureや他社のクラウド上で稼働していても利用可能です。
ただしホットパッチングの説明が、スライドの左側に示された「Arc-enabled Hotpatching Everywhere」となっているように、Windows Server 2025のホットパッチング機能は、Microsoft AzureからWindows Serverを管理する「Azure Arc」とセットで提供される見通しです。
そのため月額料金(Monthly Subscription)が発生するとも説明されています。
今後、この月額料金がいくらになるのかなどが明らかになっていくことでしょう。
ちなみに、このホットパッチング機能はすでに同社内のXboxの部隊が利用しており、これまで手作業で毎月3週間かかっていた約1000台のサーバのアップデートが、ホットパッチング機能によってわずか48時間で終わるようになったと説明されています。
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