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普段の仕事に“AI副操縦士” Windowsで「Copilot」はどう使えばよい? 5つの基本用途をチェック(2/4 ページ)

ビジネスパーソンがPCを活用するうえで、“作業の能率化”は欠かすことのできない視点だ。そのうえで、最近はさまざまな生成AIが登場しており、業務能率アップのためいかに生成AIツールを活用するか、も考える必要が高まっている。

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2.メールや書類の雛型を整えてもらう

 続いて、生成AIらしい使い方として、メールの雛型や書類の骨子を生成したり、企画のアイデアを練ってもらったりといった使い方が考えられる。なお、こちらの使い方は先述した設定の話とは異なり、Copilot in Windowsに限った話ではない。

 例えば、「メールチェックと返信を効率化するためのテクニックを10個教えて」のようにアイデアをだしてもらえる。また、「そのアイデアを企画書の体裁でまとめて」と指示を出せば、Copilotがチャットの文脈を反映したうえで出力してくれる。


「メールチェックと返信のたを効率化するためのテクニックを10個教えて」に対する出力例

「そのアイデアを企画書の体裁でまとめて」に対する出力例

 ここで一応、Copilotで使われる言語モデルについて補足しておこう。おそらく生成AIツールとして知名度の高いツールに米OpenAIの「ChatGPT」があるのは、多くの方がご存知のことだろう。米Microsoftは、米OpenAIに投資をしており、CopilotにもChatGPTと同様の大規模言語モデルが使われている。例えば、ChatGPTでは無料版で「GPT-3.5」、有料版で「GPT-4」が使われているが、Copilotでは無料で「GPT-4」が利用できる。

 つまり、すでにChatGPTを使ったことがある方ならば、基本的にはCopilotでも同等のクオリティで出力が期待できると思って差し支えない。

3.効率的な情報検索を行う

 Copilotに質問をすると、ブラウザでの検索結果をもとに、関連するWebサイトを引用しながら情報をピックアップしてくれる。検索データを活用するようなプロンプトは、例えばChatGPTでは有料プランを契約したうえで、場合によってはプラグインなどを上手く活用しないと難しいものだった。しかし、Copilotならば無料版でも検索データを活用する指示が扱える。

 例えば、「現在の日本の人口をもとに、10年後の生産年齢人口を求め、具体的な数値を出しながら解説してください」といった質問をした場合、現在の人口などのデータを参照しつつ、計算について解説してくれる。さらに引用した情報源がどこかも提示してくれるので、簡単な企画やプレゼンテーションの根拠を固めるための数字を捻り出すには便利だ。


「現在の日本の人口をもとに、10年後の生産年齢人口を求め、具体的な数値を出しながら解説してください」に対する出力例

「詳細情報」として表示されたリンクをクリックすると、出典元のWebサイトが起動する

 ほかにも、例えば外国語のフレーズの正誤をチェックしたり、ビジネスシーンで使って問題ないかなどのニュアンスをチェックすることもできる。

 例えば、「"I'm sorry to have you kept waiting."はビジネスメールにも適した表現ですか? もし修正するならどのように書き直すのが良い?」のように聞けるわけだ。


「"I'm sorry to have you kept waiting."はビジネスメールにも適した表現ですか? もし修正するならどのように書き直すのが良い?」に対する出力例

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