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Microsoft、AI部門新設 出資先Inflection AIのCEO(DeepMind共同創業者)引き抜き
Microsoftは、「Copilot」などのAI推進に重点を置く新部門「Microsoft AI」を立ち上げた。CEOと主任研究員として、昨年6月に出資したAI企業Inflection AIの共同創業者を迎える。2人は英DeepMindの共同創業者でもある。
米Microsoftは3月19日(現地時間)、新部門「Microsoft AI」を設立すると発表した。「Copilot」やその他のコンシューマ向けAIの製品と研究の推進に重点を置く部門。トップには英DeepMind(現在のGoogle DeepMind)の共同創業者で、米Inflection AIのCEO、ムスタファ・スレイマン氏をエグゼクティブバイスプレジデント兼CEOとして迎える。
Microsoftは昨年6月、Inflection AIに出資した。Inflection AIは、自然言語で対話できるAI「Pi」を開発・提供している。
MicrosoftはInflection AIのもう1人の共同創業者でDeepMindの研究者だったカレン・シモニャン氏も主任研究員として迎える。また、Inflection AIの“何人かのメンバー”もMicrosoft入りする。同社の従業員数は(もう1人の共同創業者であるリード・ホフマン氏が立ち上げた)LinkedInによると50人以下。米Bloombergによると、ほとんどの従業員がMicrosoft入りを選択したという。
Inflection AIは新CEOを迎え、Microsoft Azureでの「Inflection-2.5」のホストを開始する。Piの提供は続けるとしている。
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